2008年08月07日

株投資の基本

(1)負けない投資をすること
昔、私が株式投資の勉強を始めた時に、最初に考えましたのは『負けたくない』ということでした。負けるのが嫌いという性格もありますが、投資は勝つための行うものですから、負けますと『最終的に勝つことが難しくなる』からです。例えば、300万円の資金で20%儲けようと思った時に、最初に10%、続いて10%までマイナスですと、300万円が270万円、270万円が243万円まで減ってしまいます。

300万円で20%儲けるということは360万円が目標になりますが、243万円を360万円にするには20%ではなく、50%近く儲けなくてはならなくなるからです。利益目標20%でしたら可能性は高いと思いますが、50%儲けるとなりますと『売買回数を増やさなければならない』ことになります。

勝つ確率が高い時にだけ投資すれば『勝つ』ことはそれ程難しいことではありませんが、売買回数を増やすということは『株式市場がある程度上昇したあとも投資する』ことになります。と言うことは、負ける確率が上がった時に投資しなければならなくなりますので、安定的に勝つことが難しくなります。ですから、負けるということは『その時に負ける』だけでなく、その後も厳しい投資をしなければならないということになります。それで、ケンミレは昔から『まず負けないこと、そして勝つ確率が高い時にだけ投資すること』と言ってきました。

マネジメント投資とは、まず『何かを考え、この考えに従って行動することで、投資に一番マイナスな“欲望と恐怖心”を排除することであり、上記のように考えてから行動出来れば“マネジメント投資をしている”』ということになります。

(2)大きな利益を出すためには、どうすれば良いか
私は2年勉強したあとに、2年株式投資をしました。利益率は2年とも77%前後、勝率は2年とも70%前後でした。つまり、10銘柄に投資して、勝つのは7銘柄くらいで3銘柄は『損切り』をしました。買う時は、『絶対に負けたくない』と思って、買いタイミングと買いたい価格を決定、安くし過ぎて『買えずに上昇してしまった』ということも何度も経験していました。それでも10銘柄で3銘柄は損切りになっていたのです。しかも、株式市場が大きく下がった時だけ投資するという勝ちパターンの時にしか投資しないという大原則を守ったのですが、それでも勝率は70%でした。しかし、利益率は2年ともに80%近くまで行ったのです。

ここに人間の錯覚が、数字のマジックがあります。10銘柄買って3銘柄負けるということは、7回勝って、3回負けたのですから、単純に計算すれば7−3=4です。
10%動いたら、上がっても下がっても売るという方法であれば、利益率は差分の40%となります。とても倍の80%近くまでは行きません。では、どうして80%近い利益率を得られたのかと言いますと、それは『儲かった時には利益率が大きく、損した時には損失率が小さくなる』ように投資したからです。

株価が上昇したときには大きく上昇し、下落した時には小さく下落する時とは『どういう時か』と言いますと、誰でも知っていることで『株式市場が大きく下がった時』だけです。株価は上った後に下がり、下がった後に上がりますから、買って儲けるならば下がった時に買う投資方法に決まっています。しかし、ほとんどの投資家は『株価が上がってから買う』という投資方法を繰り返しています。つまり、負けた時に大きく負けるタイミングで買っています。また、1回の上昇率は大体決まっていますから、大きく上がったときに買うということは『買ったあとに、余り上がらない可能性が高い時に買う』ということになり、買ったあとに上昇したとしても利益は少なく、下落すれば損失は大きくなる投資をしていることになります。

株価が上昇するに従って出来高が増えるというのが株式市場です。これはチャートを見ていただきますとすぐに分かります。つまり、ほとんどの投資家は『マネジメント投資』をしておらず、行き当たりばったりで投資をしているということになります。あるとき、ある大手オンライン証券の社長が私に『個人投資家の寿命が1年半くらいしかない』『何とか、あと1年、個人投資家の投資寿命を延ばしたい』と言っていたことがありましたように、株式投資をしている個人投資家のほとんどが、数年で株式市場からいなくなってしまうのです。

それは『マネジメント投資』という勝つ確率をアップさせるための投資手法ではなく、なんとなく勝ちたい、勝てればいいなという、他力本願で投資しているからです。孫子の兵法に『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』というのがありますように、勝つために『何が必要か』を知ることが、株式投資の勝者に成るための必要条件だと思います。

(3)知らないことで負けたくない、知っていれば勝つことがあるのか
実際に株式投資をする前に私は『2年間、株式投資の勉強だけ』をしました。猛烈に勉強した期間はトータルでは三年でしたが、この2年間の勉強のおかげで1年目は77%、2年目も77%の利益を得ることが出来ました。

ゴルフを始めた人に、『これを知っていればゴルフのフォームがもっと良くなるのに』とか、『今日は右から風が吹いているので、真っ直ぐ狙うと左に行ってしまうから、風に流される分だけ右を狙わなければグリーンに乗せることは出来ない』など、ゴルフにも知っていれば得することがあります。

私は詳しくはありませんが、料理でも知っているか、知らないかで、味が全然変わることも多いと思いますし、仕事でもベテランならば『ここはミスをする可能性が高いので、ここは慎重にしよう』ということが分かるのでミスをしないようになります。ところが、経験がない人は知りませんからミスをするということなど、知らないで損をすることは世の中に沢山あります。
当然、株式投資の世界でも『知っていれば損をしなかったこと』『知っていれば得をすること』があると思いました。そこで私は、まずはチャートブックを見て『株価の習性になんらかの法則がないか』を調べました。トータルで3年ほどは、毎週日曜日の午前11時に御徒町の明星堂書店にいってチャートブックを買い、その日の夕方までチャートブックを色々な角度から見て研究しました。

更にこれも3〜5年ですが、毎日日経新聞を世界と日本、政治と経済に分けて『4つのレポート』を作りました。これはニュースを見た時に『意味が分からずに使えない』ということを防ぐためでした。また、知り合いの証券会社の営業マンに『毎日のように質問』していました。これらによって、出来るだけ多くの“知らないで損をすること”、“知っていれば得すること”を集めてから、実際に株式投資を行いましたので、2年とも77%の利益率を得ることが出来たのだと思います。

私がここまで出来たのは、仕事を持っていないからでした。つまり、朝から晩まで勉強し続けて、それでも株式投資の基本を知るまでに3年掛かりました。ということは、仕事を持っている個人投資家が株式投資で勝つには『時間が最大の壁』になるということです。これを解決するのが、他人の研究レポートと、銘柄探しの時の時間短縮のための投資ソフトではないかと思います。

どの程度の利益を求めるかで『マネジメント投資』の内容は変わりますが、どの程度の利益であっても『マネジメント投資』は、株式投資で利益を出すためには『必須』の投資手法だと思います。

posted by ヒロ at 15:01| 茨城 霧| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする